読みやすさ——わかると読めない
長く一緒にいるほど分かってくる相手か、いるほど謎が増える相手か。
付き合いの長さと理解の深さは、比例しません。10年会っている相手をいまだに読めないこともあれば、会って半年で手の内が全部わかることもあります。
この軸が聞いているのは、その人が分かりやすい人かどうかではありません。自分にとって読める相手かどうかです。同じ人に対しても、読めている人と読めていない人がいます。
わかる
あなたにとってその人は、読める相手です。次に何を言い出すか予想がつき、黙り込んだ理由も見当がつく。裏を勘ぐる必要がないので、この関係を維持するのにあなたはほとんど労力を使っていません。
読めることは、退屈とは違います。人が関係に疲れるのは、相手の出方を毎回計算しなければならないときです。その人にその計算が要らないぶん、あなたは長く付き合ってもすり減りません。安心して雑に扱える相手は、実はかなり貴重です。
読めない
あなたにとってその人は、何年たっても掴みきれない相手です。わかった気になった瞬間に裏切られ、次の行動が予想できない。理解できていないのに、なぜか信用はしている。
この組み合わせは珍しいものです。ふつう、読めない相手は警戒されて距離を置かれます。あなたが離れていないのは、その人の読めなさに悪意がないと知っているからです。そして読めない相手がいるかぎり、この関係が慣れきって色あせることはありません。
この軸で聞いていること
診断の20問のうち、この軸に効くのは次の5問です。どちらを選んでも悪口にならない言い回しにしてあります。
- この人の今の印象は第一印象から——ほとんど一緒(わかる)/180度変わった(読めない)
- この人の機嫌は——顔を見ればわかる(わかる)/読めないことがある(読めない)
- この人にサプライズを仕掛けるなら——喜ぶポイントがわかる(わかる)/どう転ぶか読めない(読めない)
- 店でこの人が頼むものは——だいたい当てられる(わかる)/毎回びっくりする(読めない)
- この人のことは——付き合うほどわかってきた(わかる)/付き合うほど謎が増える(読めない)
どちらが良いということではない
読めることは、退屈とは違います。人が関係に疲れるのは、相手の出方を毎回計算しなければならないときです。その計算が要らない相手とは、長く付き合ってもすり減りません。
読めないことも、欠点ではありません。ただし読めない相手と関係が続くのは、その読めなさに悪意がないと分かっている場合だけです。理解できていないのに信用している、という状態が成り立っている。信用と理解は別のものだ、というのがこの軸のいちばん大事なところです。