4つの軸

渡し方——言葉と行動

その人が何かをくれるとき、それは言葉の形をとるか、行動の形をとるか。

「大事にされている」と感じた瞬間を思い出すと、人によって中身がまったく違います。かけてもらった一言を挙げる人と、してもらったことを挙げる人に、はっきり分かれる。

この軸が聞いているのは、その人に気持ちがあるかどうかではありません。それがどの形で届いているか、です。気持ちの量ではなく、通り道の話をしています。

言葉

その人があなたに何かを渡すとき、それは言葉の形をとります。声をかける、話を聞く、意見を返す。だからあなたの記憶に残っているのは、してもらったことより言われた一言のほうです。

言葉で渡す相手の長所は、受け取ったことがはっきり分かる点にあります。取りこぼしが少ない。一方で、言葉は行動より軽く見られがちで、その人自身が「何もしてあげられていない」と思っている可能性があります。実際には、いちばん残る形で渡しています。

行動

その人があなたに何かを渡すとき、それは行動の形をとります。何も言わずに動く、気づいたら終わっている、黙って何か持ってくる。だからあなたの記憶に残っているのは、言われた言葉より、してくれたことのほうです。

この渡し方の難しさは、受け取った側が気づかないまま通り過ぎやすいことです。言葉と違って、明示されません。あなたがその人にお礼を言い忘れてきたとしたら、それは感謝がないからではなく、渡され方が静かすぎたからです。

この軸で聞いていること

診断の20問のうち、この軸に効くのは次の5問です。どちらを選んでも悪口にならない言い回しにしてあります。

  • この人が励ますときは——言葉をかけてくれる(言葉)/黙ってそばにいてくれる(行動)
  • この人がくれるプレゼントは——ひとことメッセージ付き(言葉)/モノで大満足させてくる(行動)
  • この人が自分を大事にしてると感じるのは——かけてくれる言葉(言葉)/割いてくれる時間(行動)
  • この人の感謝は——面と向かって言われる(言葉)/態度でわかる(行動)
  • いちばん印象に残っているのは——言われた一言(言葉)/してくれたこと(行動)

どちらが良いということではない

行き違いのほとんどは、量ではなく形の違いから起きます。言葉で渡す人が行動で返され、行動で渡す人が言葉で返される。どちらもちゃんと渡しているのに、受け取った実感だけが薄い。

相手の渡し方がわかると、「何もしてくれない」が「自分の期待していた形ではなかった」に変わります。これは相手を許すための言い換えではなく、単に事実の見え方が変わるということです。そして自分がどちらの形で渡しているかも、たいてい相手には伝わっていません。

関連:「言えばわかる」と「言わなくてもわかる」のすれ違い

あの人はどちらだった?

思い浮かんだ人がいるうちに。20問・約1分。

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